家族を亡くした時、遺族で遺品整理を行うのはとても大変です。中でも、故人が一軒家に住んでいた場合、遺品の量も膨大なものになり遺品整理にそうとうな負担を伴うことが多いものです。そのため、現実的に遺族だけで対応しきれない難しさも出て来ます。
この記事は、一軒家の遺品整理の料金の決まり方、遺品整理業者の料金を抑えるコツ、料金相場について解説していきます。
目次
- 一軒家で遺品整理を依頼するメリット・デメリット
- 遺品整理を業者に依頼するメリット
- 遺品整理を業者に依頼するデメリット
- 一軒家の遺品整理の料金はいくらかかるの?
- 一軒家の想定は2LDK以上
- 一軒家の遺品整理の料金の決まり方
- 一軒家の遺品整理の料金を安く抑えるコツ
- できる範囲で遺品を少しでも片付けておく
- 不用品買取を行ってもらう
- 複数の業者から見積もりを取る
- オプションの料金を理解する
- 遺品整理の基本的な内容を把握する
- まとめ
一軒家で遺品整理を依頼するメリット・デメリット
一軒家の遺品整理は、部屋数も多く家に付属した庭や倉庫などもあることが多くプロの業者に依頼した方が、確実にスムーズに遺品整理を行ってもらえるようになります。
具体的に、業者に依頼するとメリットやデメリットはどんなものがあるのでしょうか?
遺品整理を業者に依頼するメリット
- 心身の負担が減らせる
- 短時間で遺品整理が終わる
- 遺品買取も行ってもらえる
遺品整理士がスタッフに在籍しているため、遺品の扱いや対応に精通した丁寧な作業をお任せできるので、不安や悩みも相談できる強みがありますね。
遺品整理を業者に依頼するデメリット
- 費用の負担が大きい
- 悪徳業者に依頼してしまう可能性もある
プロの業者に依頼すれば、それだけ費用はかかります。全国には、9000社もの遺品整理の業者があり品質に申し分のない業者も存在する反面、よく見極めをしらずに契約をすると悪質な業者に騙されてしまうこともあるのです。
一軒家の遺品整理の料金はいくらかかるの?
遺品整理の料金は、以下のように業者でも価格帯の違いがあります。実際、部屋にある遺品の量や家の立地条件などによっても左右されますので、見積もりを業者に取ってみることをしなければ具体的な数字を把握できません。
ただ、見積もりを提示されても相場の把握ができていないと「安いのか?」「高いのか?」すら分かりにくくなります。
以下の相場を参考にしてみてください。
部屋の広さ | 費用の相場 | 作業人数 |
ワンルームのみ(故人の部屋のみ) | 80,000円~120,000円 | 2~3名 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~6名 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~7名 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 4~8名 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 | 4~10名 |
一軒家の想定は2LDK以上
一軒家と言えば、想定されるのは間取りが少なくても2LDK以上です。そのことから、最低でも120,000円以上はかかると思っておくようにした方が良いでしょう。
一軒家の遺品整理の料金の決まり方
遺品整理は、状況次第でかかる料金が上図のように異なってきます。部屋の間取りだけではなく、実際の広さに応じて料金も変わって来ることも理解しておきましょう。基本的な料金の決まり方は、部屋の広さ×作業人数で算出されます。
さらに、オプションで遺品整理に加えて特殊清掃を依頼する場合にはさらに高くなるものです。何らかの事情があり、期限を決めて急ぎで依頼をした場合、土日に依頼をした場合など追加料金の対象になることも覚えておきましょう。
一軒家の遺品整理の料金を安く抑えるコツ
一軒家の遺品整理は、賃貸物件で狭い部屋に比べると割高になります。一軒家で遺品整理を業者に依頼する時には、それだけ費用の相場には幅が出てくるのも明らかです。なぜなら、不用品や粗大ゴミの量が一軒家になると多くなってしまうからです。
置けるスペースがアパートなどに比べると格段に広いため、どうしても料金も高くなってしまうのは否めません。けれども、少しでも「料金を安く抑えたい!」と思うものですね。ここからは、安く抑えるためのコツを紹介します。
できる範囲で遺品を少しでも片付けておく
すべて業者にお任せすることもできますが、それだけ時間も費用も割高になってしまうので、できる範囲で少しでも遺品を片付けておくのが賢明です。洋服や本などなら扱いやすいものなので、取り組みやすいのである程度仕分けをしておくのが、望ましいでしょう。扱いづらい粗大ゴミや大型の家電や家具は、自治体の回収ゴミの対象でもないため、専門業者に任せる方が手間もかかりません。
また、遺品を形見分けする時のために仕分けをしておくと後々分かりやすくなり、うっかり遺品整理で廃棄してしまうことも避けられます。
不用品買取を行ってもらう
遺品の中には、まだ使える家電や家具、貴金属・骨とう品なども含まれます。業者に依頼する時、不用品回収も同時に対応してもらえると、その買取金額を遺品整理の料金から差し引くこともできます。
買取の対象になる物は、他にも以下のものがあります。
- 着物
- 古銭・切手
- 洋酒
- 食器
また、ジャンルごとに専門の買取店があるので、遺品整理の前に宅配・店頭・出張買取の希望の方法で利用もできます。専門の買取店なので、高い買取査定が期待できるメリットもあります。
複数の業者から見積もりを取る
見積もりを取る時には、複数の業者から取るのが基本です。多ければ多いほど良いわけではないので、最低でも3社でできれば5社から見積もりを取ってください。他社と比較をすることで、見積もりの金額だけではなく内訳もだんだんと分かりやすくなるものです。
オプションの料金を理解する
業者の基本料金には、養生作業、廃棄物の処理、貴重品と処分品の仕分け、作業車への積込み、室内・水回りの清掃が含むところが多くなっています。しかし、業者によっては上記の一部の作業をオプションとして料金を追加する可能性もあります。基本料金にどんな作業が含まれるのかを明確に説明してくれる業者なら、安心してお任せできるでしょう。
別途オプション料金がかかるのは、エアコンの処分やシャワートイレの取り外し、畳の処分、自転車の処分などですので別途見積もりが必要になることも理解しておいてください。
遺品整理の基本的な内容を把握する
どんなジャンルで仕事を依頼するにしても、業者任せで仕事内容をあまり知らないままでは、悪質な業者に遭う可能性を自ら上げているようなものです。そのためには、遺品整理の基本的な内容を把握する必要があります。遺品の量が大量になると、料金も当然上がります。それだけではなく、遺品整理には貴重品の探索も含まれるので、それらも必要となれば難易度も上がって来てしまうのです。
一軒家でも平屋なら二階屋よりも料金が安く抑えられます。二階屋でも2階には遺品が無い状態なら、平屋と同じ扱いになることも知っておきましょう。また、住宅の周辺の状況によっても料金が変動します。駐車スペースが無いと他の場所を確保しなかればならなくなりそれだけ費用も割高になってしまうのです。その他、都市部では隣家との距離も考慮されます。あまりに接近している場合、作業の時に近所迷惑にならないよう大きな声を出さないように配慮しなければならないこともあるからです。
まとめ
一軒家の遺品整理は、想像以上に困難を極めるのが普通です。プロの業者に頼ることで、スムーズに終えられるようになるものの、失敗なく適切な業者を探すためにも、料金相場を把握しておくことは欠かせません。安く抑えるコツを把握したうえで、信頼ある遺品整理業者を見つけるように慎重に検討していきましょう。