年齢を重ねるに連れて身辺整理をしておかなくてはという思いに駆られるものです。
しかし、どこから手をつけて良いのか?どんな手順で進めたら良いのか?がなかなか分かりにくいでしょう。おぼろげにやろうと思っても、身辺整理をする目的がはっきりするだけでも意欲も違ってくるものです。
この記事を読んでもらうと、人生の終りへ向けた身辺整理のやり方が分かります。また、身辺整理の目的もいろいろとあるので、迷っている方はぜひご覧ください。身辺整理の手順をあらかじめ知っておくとコツが分かり進めやすくなるでしょう。
身辺整理とは?
身辺整理は、文字通り自分の身の回りのものを要不要で仕分けして人生に関わるものをすべて整理することです。持ち物だけに限らず、財産や人間関係も含まれます。
身辺整理は、退職、結婚、就職といった人生の節目に行うものです。人生最後の身辺整理は、生前整理と同じ意味と解釈されています。
身辺整理をすることの目的
人生の終りに向けて身辺整理をするのには、どんな目的があるからでしょうか。目的を知ると、モチベーションをあげるのにも役立ちます。
終活の一環で身辺整理を行う時には、3つの目的がありますので早速ご紹介して行きましょう。
暮らしやすい生活に変える
まず、身辺整理をすることで暮らしを快適に変えられます。
要不要の判断をして、不用品を処分すればものの在処が分かりやすくなり精神的にもゆとりが生まれるでしょう。片付いた部屋にいると、新たな気持ちを自然に持てます。
そのため、結婚や退職、就職の機会に身辺整理は良く行われているわけです。
特に終活の身辺整理は、年齢とともに体力も自然と落ちて来るため、できるだけ暮らしやすい生活を手に入れておくことがとても老後の暮らしやすさを左右します。
死後に家族の負担を軽減できる
身辺整理を行っていると、死後の家族の負担は大きく減らせます。これも、身辺整理の大きな目的の一つです。
遺品整理も一苦労しますが、財産関連の書類を整理していないと、相続の際になかなか進まなくなることも珍しくありません。
遺族は、悲しみの中でこうした困りごとにも直面してしまうわけです。そのためにも、元気なうちに身辺整理をしておく計画を立ててみましょう。
身辺整理を早めにすると体力や気力もあり費用の削減ができる
終活の一環で身辺整理をする際に、体力や気力のあるうちに行う方がおすすめと言われています。動きやすさや判断のしやすさももちろんあるためですが、早めに身辺整理をする方が自分でできる範囲が多くなります。
だんだんと自力でできなくなってしまうと、その際には身辺整理を業者に依頼する部分がどうしても出て来るでしょう。業者は、確実に進めてくれるメリットはありますが、それだけに費用が発生してしまいます。
身辺整理を計画的に早いうちから行うことで、業者の費用を削減と言う目的も果たせます。
身辺整理ですべきこと
これから身辺整理を始めたいと思っていても、具体的にどのようなものを身辺整理するのかがおぼろげにしか湧いてこないでしょう。ものだけではなく、人間関係や財産の整理も含まれるためそれぞれのやり方を詳しくご紹介します。
財産を整理する
本人が亡くなった後に、財産の整理ができていると遺族は相続しやすくなります。
財産を整理しておくものとして、主に以下のものを考えてみましょう。
- 預貯金
- 現金
- 株
- 不動産
- 車
財産をきちんと整理しておくと、遺族同士でのトラブルの対策にもなります。また、自分が身辺整理しておけばその後の人生を計画的に過ごせるようになるのもメリットです。
特に、不動産関連書類や通帳、保険証券などは保管している場所を家族に教えておくようにしましょう。必要な情報は、一覧にしてまとめておくと自分でも認識しやすくなります。
取引のない口座、使用頻度が少ないクレジットカードがあるかもしれません。不要であれば、解約をしても差支えありません。放置したままの方が、解約に手間取るものです。
一方、マイナスの財産についても整理をしておくのが賢明です。返済が終わっていないローンは、早いうちに清算を済ませておきましょう。
不用品を処分する
体力を使うものと言えば、身辺整理の中でも不用品の処分です。要不要の区別をして来ないままだと、物はあふれかえるばかりでしょう。だんだんと年齢が進むに連れ、不用品を処分する体力や判断力も衰えて来ます。
自分の死後に、遺品整理で不用品の処分を遺族が行う時にはそうとうな負担となってしまうことを考えると、身辺整理で不用品の処分は早めに済ませておくべきでしょう。
デジタルデータの整理をする
現在は、身辺整理する際にデジタルデータの整理をしなくてはならない方も多くなっています。写真や動画、ファイル関連など死後にも残しておきたいもの、死後に見られたくないものもあるでしょう。
デジタルデータの整理をしておくべきものは、主に以下のものです。
- 写真
- 動画
- クレジットカード情報
- 各種登録のアカウント情報
- ネットバンクの情報
- ネットショッピングの情報
- SNSのアカウント情報
金銭にまつわるものや重要な個人情報が含まれるものが、パソコンやスマートフォンにデータとして残っています。仕分けをして不要なものは消去を行っておくと安心です。データの整理後に、ファイル暗号化アプリを活用するとパスワードを知っている人のみが、閲覧可能です。
人間関係を整理する
ものの整理だけではなく、人間関係も含まれます。家族でも、本人の交友関係を深く知っているわけではないので知り得ないものでしょう。
だんだんと疎遠になっているだけの人もいるかもしれません。もし、トラブルを抱えている相手がいるなら、関係を修復するか決別をするかの結論を出しておく方が良いでしょう。
身辺整理後の人生で、本当にお付き合いを続けたい人を自分の気持ちに向き合って決めておきましょう。
引いては、死後にお知らせする相手を遺族が判断する際にも役立ちます。
身辺整理にはエンディングノートを活用しましょう
身辺整理をすべきものは、多岐にわたるので自分でも把握しづらいものです。そのような場合には、ぜひエンディングノートを活用してみましょう。
エンディングノートには、家族への思いや死後のお葬式やお墓などの希望を記入できます。
法的に効力があるものではないのですが、身辺整理する際に把握しやすくなり便利に使えるのがメリットです。
エンディングノートに残す項目
記入する内容は、エンディングノートによっても違いがあります。市販のものは、いろいろなタイプがあるので中身を見て判断するのも良いでしょう。
- 連絡先
- 預貯金
- 年金
- 保険
- お墓や葬儀の希望
- 家族へのメッセージ
予定を組んでメモを取りながら進めるといつまでに何をすべきかが自分でも把握しやすくなります。そのためにも、使いやすいエンディングノートを買い求めておきましょう。
身辺整理の不用品処分は福岡エコサービスにお任せ
身辺整理を始めたいと思ったものの、不用品の処分が自力ではできないという方も少なくありません。
そのような時には、不用品回収の福岡エコサービスへお気軽にお問い合わせください。明朗会計で丁寧・迅速な回収を行っています。お客様のご要望に応じた格安な料金プランで回収にお伺いします。
当社は、不用品買取も対応可能です。買取対象になるものがあれば、費用をその分安くすることもできます。身辺整理でまとめて不用品の処分を計画している方は、見積もり無料ですのでぜひご連絡ください。
まとめ
もし終活に関連して身辺整理が気になり始めたら、お伝えしたやり方で身辺整理を進める計画を立ててみましょう。
身辺整理すべきものは、大きく分けて4つあります。特に、作業の負担が大きいものは、不用品の処分です。まだ元気で早い段階で身辺整理を進めるのが、理想ではあるものの、なかなか踏ん切りがつかない人もいるでしょう。
手順を確認して、自分で対応できない部分を業者に依頼する選択肢も考えておけば安心です。スムーズに進めるために、欠かせないのが身辺整理のやり方を把握してメモを取っていくのがコツです。
人生を振り返りながら、物や人の整理をしていくのは本人しかできません。自分なりに計画性を持って、身辺整理を始めて行きませんか?