何か必要なものを取りに行く時しか足を踏み入れない蔵が、現在でも残されている家庭があります。中のものを処分したいけれど、何十年も前から収納されているためどこから手をつけていいのかも分からず困っている方も少なくありません。
この記事を読んでもらうと、蔵の掃除を進める手順が分かります。蔵には、自分が生まれる前から保管されているものもあるかもしれません。蔵の掃除には、時間や体力、手間をかけなければ一気に片付けることは難しいため、放置され続けているのです。生前整理や遺品整理、断捨離のために進めたい蔵の掃除を滞りなく進めるには、まず手順を把握しておく必要があります。対応できないと判断した場合やできない作業をどうしたら良いのか悩んだ場合には、不用品回収業者への依頼も検討してみましょう。
蔵掃除の手順
地方では、家の敷地内に昔の蔵が残っているところもあります。漆喰を塗り固めた重厚な土蔵は、日本独特の生活様式として古くから親しまれていました。蔵は耐火性や保存性が高く、色々なものを保管しておくのに重宝するものだったのですが、ライフスタイルの変化から取り壊されてしまうようになってしまいました。
未だに残っている貴重な蔵にさまざまなものを保管し活用しているいる方もいますが、入れっぱなしになっていることも少なくないでしょう。いざ、片付けたくてもどこから手をつけて良いのか分からないという悩みが多く寄せられています。蔵がもうすでにゴミ屋敷化しているので、処分したくても自力では搬出すらできない悩みもあるでしょう。
まずは、蔵の掃除の手順を説明していきますね。
蔵にあるものをすべて出す
年十年も前から保管し続けているものがある場合には、まず、蔵の掃除の前にすべてのものを出すのが先決です。室内の片付けとは違って、雑多なものがあるため屋外に保管していたものを置ける場所を確保しておきましょう。
小物や取りやすいものから屋外に出します。蔵の中にあるままでは、光があまり差さないため判別しづらかったり埃を払いにくかったりするからです。
蔵の広さや物の量によって、蔵の掃除の期間が変わって来るでしょう。屋外にいったん出す場合に、雨に濡れないようにするに工夫をしましょう。
大型のタンスや重量感のあるものは、蔵の中に置いておくしかありませんが、何が入っているのかを確かめておく必要があります。動かせないものには、付箋を付けるとものの把握ができるようになるのでおすすめです。
捨てるものと残すものを分ける
蔵から出したもので、捨てるものと残すものに仕分けをします。ダンボールに分別して入れると、後々移動させる際にも手間を減らせるでしょう。
価値あるものは買取に出す
価値のありそうな絵画や骨とう品、コレクション、着物などがあれば買取を検討しましょう。素人では価値観が分からないので、プロに査定を受けるのがおすすめです。買取業者は、出張買取を行っているので自宅へ訪問してもらって査定を受けられるため手間もかかりません。
何年もしまい続けていたものなので、一気に片付けてしまいたいという心理になりがちですが、価値あるものを見過ごしてしまうのはもったいない話です。気になるものがあれば、積極的に査定を受けるのが得策です。
大事なものは保管する
蔵の掃除をしていて、大事なものが見つかった時には引き続き保管をしましょう。思い出のあるものや自分にとって貴重なものまで、廃棄する必要はありません。蔵の掃除をきっかけに、残すものの種類や数を把握できると精神的にも安心考えられます。
整理整頓ができれば、物の出し入れもスムーズになりこれまでよりも蔵を効率よく使えるようになるでしょう。
不用品を廃棄する
不用品として廃棄するものは、自治体のゴミ回収で対応できるものはそちらを利用します。大型の不用品は粗大ゴミ回収で対応できないか、自治体のホームページで確かめておきましょう。
粗大ゴミ回収の流れ
- 自治体のゴミ処理センターに粗大ゴミ回収の予約をする
- 指定場所で粗大ゴミ処理シールを購入して不用品に貼る
- 粗大ゴミの回収日時に不用品を搬出する
蔵の掃除を行う
蔵にあるものを搬出できたら、蔵の掃除を行いましょう。
- 箒でゴミを掃き出す
- 水拭きできるところは水拭きをする
- 換気を良くする
長年、保管し続けているため掃除の際に埃を吸い込んでしまうため、マスクや手袋をした上で行いましょう。アレルギーのある方は、埃や塵を避けるためにも掃除は対策をしっかりと講じる必要があります。
蔵の掃除が終わったら、必要なものを順次、しまって行くという流れです。重い物はできるだけ下の方に置き、軽い物を上に置くと片付けがしやすくなります。
手間をかけずに蔵掃除をするなら不用品回収業者が便利
蔵掃除の手順をお伝えしましたが、蔵の大きさやものの量によっては、労力や時間が相当かかってしまいます。蔵の中や保管しているものにも埃が積もっている中での作業なので、なかなか進めづらいものでしょう。
労力をかけずに蔵の掃除を進めるためには、不用品回収業者への依頼を検討してみましょう。埃が積もった蔵の内部を片付けてもらうには、どんな業者なら適しているかと悩んでしまう方もいるかもしれませんが、不用品回収業者は住宅内はもちろん、蔵の掃除にも対応してくれます。片付けや回収のプロですので安心して任せられるので、相談をして見ましょう。
買取と処分が同時に行える
不用品回収業者では、買取と処分の両方に対応しているところもあります。そのため、蔵の中にあったものの中でも価値があるものなら積極的な買取をしてもらえるのです。業者に依頼すると手間や時間をかけずに済む分、費用が発生してしまいますが買取額を相殺してもらうと少しでも費用を抑えられます。
買取と処分を同時に依頼できるため、蔵の掃除を迅速に進められるメリットもあります。確かに自力で行うのは、費用を抑えられるものの蔵の掃除が進みにくく廃棄処分できないものの扱いに困ってしまいがちです。なかなか蔵の掃除が完了しないままになり、元の木阿弥に戻ってしまうことだってあり得ますね。
まとめ
これから蔵の掃除をしたいと思っている方は、まずお伝えした手順にそって計画を立ててみましょう。時間の確保、運び出したものの置き場所の確保、体力や人手の有無も考えておくのが賢明です。手間を少しでも減らすには、不用品回収業者へ相談をしてみましょう。
蔵全体を任せることもできますが、重量物のみの回収を依頼するなど臨機応変で対応してもらえます。ご自身の都合や片付けの期限など環境に合わせて、きめ細かく依頼内容を打ち合わせられる業者へ依頼をするようにしましょう。
見積もりは必須ですが、1社ではなく少なくとも3社は取るようにしてください。良質な業者を選ぶためには、見積もりやサービス内容の不明点に適切に回答してくれる業者を見つけ出すためにも、比較することをおすすめします。