遺品整理を進めていると「疲れる」という声をよく耳にします。大切な家族を亡くしているため精神的なつらさもあり疲れもさらに感じてしまうものです。疲れる理由は、それ以外にもいくつかあります。どうしても疲れてしまって遺品整理を進められない時には、どう対処したら良いでしょうか?
今回の記事では、遺品整理で疲れる理由・疲れる時の対処法・楽に遺品整理を進める方法の3つを解説します。疲れてしまい何も遺品整理をする気がしなくなったという方や今後のために疲れを減らす方法を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
遺品整理がどうして疲れるのか?
遺品整理を経験したことがある方は、「つらい」「疲れた」という思いをしているでしょう。遺品整理は、親や配偶者、兄弟などいつかは誰の身にも起こる作業です。疲れるのには、どんな理由があるのかを説明しましょう。
精神的なダメージがある
まず、大切な家族を亡くして間もないためどうしても精神的なダメージを受けてしまうのが大きな理由です。故人の在りし日の姿が浮かぶ遺品を手にするだけでもいろいろな想いが過るため喪失感がさらに募ってしまいます。
時間は刻々と過ぎて行くけれど、整理はなかなか進まないという事態になってしまうのもよくあることです。
体力的にもダメージがある
精神的なダメージももちろんですが、遺品整理は体力も相当消耗するので体力的なダメージも受けます。遺品の仕分け、不用品の処分や形見分けなど家中を動き回るため当然体力も消耗してしまうでしょう。
二階家や上層階に住んでいたのであれば、さらに運び出す体力も時間もかかります。遺族の方が高齢だったり女性だったりすればなおその負担が大きく疲れるものです。亡くなる前の介護や病院通いなどですでに疲れがたまっていることも考えられます。
物の数が多い
単純に遺品の数が多いために、疲れてしまうこともあります。故人が生前に少しでも整理をしていたら多少は軽減されていたかもしれません。しかし、大掛かりな生前整理を済ませている人の方が少ないため、身の回りの品から家電や家具などたくさんのものがあり片付けるにもなかなか進まず疲れてしまうのです。
遺品整理のやり方が分からないまま進めている
遺品整理のやり方に手慣れているというケースは、まずないでしょう。単に家の片付けをするのですら結構大変なものですが、遺品整理の場合には保有者だった人がもう居ないわけですから片付ける際の要不要の判断がとても難しくなります。
やり方が分からないままで進めていると、心身共に疲れやすくなりいつになったら終わるのかという不安感を持ちながら目の前のものを片付けている状態に陥ってしまいます。
遺族間のトラブルがある
家族を亡くしてから葬儀・介護・看取りなどで遺族間にトラブルが起こることもあります。遺族間のトラブルは、相続だけに限りません。金銭とは直接かかわらないところでも、お互いの思いがぶつかり合うこともあるのです。
そんな中で遺品整理をすると相続人に言わないで勝手に貴重品だけ持ち帰ったなどの問題も自ずと起こりやすくなります。
遺品整理で疲れると思った時の対処法
遺品整理の途中で「疲れる」と感じていながらも、推し進めなければないと義務感を持っている方もいらっしゃいます。疲れると思った時には、以下の対処法を取り入れてください。
ひとまず遺品整理を中断する
遺品整理で疲れると思ったら、いったん中断しましょう。そのまま進めていくのは、心身にさらにダメージをかけてしまい体調不良を招く可能性もあります。遺品と向き合い片付けていくのは、精神的にもストレスが徐々に蓄積され続けているわけです。
いったん、休んでリラックスしてみることに時間を充てましょう。
小さい遺品から作業をする
疲れると感じたら、遺品整理の作業のやり方が大型のもの重いものから取り組んでいるからかもしれません。大掛かりな作業となると疲れてしまうのは、当然です。
そんな時には洋服や本など小さいものから進めていくと目の前の遺品が仕分けされて、「小さな成功体験」を積み重ねて行けます。遺品整理を進められている実感が湧くのは、負担の少なめな小さいものでも確かにあります。作業の順番を見直してみるようにしましょう。
疲れる遺品整理を楽にするための方法
遺品整理がそうとう疲れるものだと知り合いや友人などから聞いたこともあるでしょう。今後、自分が遺品整理をしなければならない時には少しでも楽に進める方法を知っておくと活用できるでしょう。
少人数で遺品整理をすることに固執しない
昔のように家族の人数が多いと遺品整理も手分けして進めやすかったのですが、現在では核家族化しているため、遺品整理ができる人は限られてしまいます。少人数で遺品整理をしなければならないと固執するのは、やはり他の遺族に負担をかけてはいけないと思うのも理由です。近隣に住んでいるとかまとまった休みが取れるといった条件が合う人が遺族に居れば、手伝ってもらうのも一つの方法です。
故人にとっても、遺族が力を合わせて作業を進めるのは思い出話に花が咲くこともあり何よりの供養になると考えられます。
遺品整理業者の利用を検討する
遺品整理で疲れると感じた時や始めから対応できないと思う遺品がある時には、遺品整理業者の利用も検討してみる方法があります。遺族が自ら遺品整理をやり遂げればならないと思う方も中にはいるかもしれませんが、遺品整理業者は遺族の意向に合わせていろいろな負担を軽減してくれる存在です。遺品整理士が在籍しているため、遺品の扱いや形見分け・遺品の供養など専門的な知識で応じてくれるので安心感があります。
- 遺品整理の流れに精通している
- 遺品整理の疲れを軽減できる
- 短期間で遺品整理を済ませられる
- 遺品の供養も依頼できる
ご覧のように、遺品整理業者に依頼をするといろいろなメリットがあります。遺品整理はとても大切な行為だということから、近年では業者に任せるべきところは任せて遺族ができるところは自分たちで片付ける方も多くなっています。
まとめ
大切な家族を失った後に遺品整理を進めていくのは、心身の負担もかなりかかることの方が多いことが分かりました。疲れると感じた時には、対処法や楽に進める方法も検討してみましょう。
福岡エコサービス遺品整理センターでは、遺品整理をしなくてはと進めたものの体力的・精神的な理由で進めにくくなり依頼を受けた事例も多数あります。遺品整理で困難に直面するケースは、決して珍しくないというのが分かります。そのようなお困りごとがありましたら、ぜひ当社にご相談ください。