家族を亡くすと、やがては遺品整理をしなければならないため戸惑いを感じる方も多いものです。自分で遺品整理をして行こうと思っていると、遺品整理の流れや注意点がわかりづらく計画なしに進めてしまうこともあるのではないでしょうか?
この記事を読んでもらうと、遺品整理を自分で行う時の流れと上手く進めるコツが分かります。また、トラブル事例も合わせてご紹介しておきますので、自分で遺品整理を始めたいと思われている方は、じっくりと目を通しておいてください。
遺品整理を自分でやり遂げるコツ
遺品整理を自分で進めたいという方ももちろんいらっしゃいます。故人のことを偲びながら、黙々と進めていくのはたやすいことではありません。
ただ、遺品整理を自分で進めるにはそれなりのコツがあるので上手く把握しておけば、自分でやり遂げることもできます。
計画を立てる
遺品整理で欠かせないのは、計画を立てることです。とりあえず、仕分けをしようという気持ちでむやみに進めるのは、つまづきやすくなります。
- 日程はいつ?
- どこの部屋から?
- 遺品の何から?
- 誰と?
頭で分かっているつもりでも、上記の内容を決めてから計画に沿って進めていくのが原則です。「故人の書斎から始める」「次はクローゼットを片づける」などのように、できるだけ具体的な計画を立てると、取り組みやすくなります。
この時、自分に負担のかからないゆとりのあるペース配分を意識することが大事です。
遺品を仕分けして行く
残すものと手放すものとに、遺品整理を進めていきます。喪失感のある中で、仕分けをしていくのはとてもつらいものです。故人のものを手にすると、一つとして捨てられないという方も珍しくありません。しかし、そのままとっておくこともままならないものです。
上手く仕分けするためには、コツがあるので意識して見てください。残すものは、故人が大切に使っていたものや思い出のあるものです。これらは、家族で形見分けするようにします。
また、財産や貴重品は誤って処分することのないように、慎重に仕分けをしていきましょう。
重要な書類や貴重品
以下の重要書類や貴重品は、始めから他の遺品と紛れ込まないように仕分けの段階から細心の注意を払いましょう。
- 通帳や印鑑
- 現金
- 有価証券
- 権利証
- 契約書
- キャッシュカードやクレジットカード
仕分け後に買取や処分をしていく
遺品の仕分け後には、不用品と買取してもらうものに分けて行きます。廃棄処分する際には、以下の方法で行っていきましょう。
- 燃えるごみや燃えないごみなら自治体のごみ回収
- 粗大ごみなら事前に申し込みをする
- 不用品回収業者に依頼する
- リサイクルショップで売る
- フリマアプリで売る
- 遺品整理を依頼する場合には遺品の買取も可能
処分するものに応じてし廃棄処分を計画的に進めていきます。買取できるものは、ジャンル次第で向いている業者が異なるので注意をして置きましょう。
遺品整理を自分で行う時のトラブル事例
自分で遺品整理を行う時には、いくつかのトラブル事例があるので目を通しておくと役立ちます。
負担が大きく時間がかかる
遺品整理は、想像以上に身体的・精神的負担を伴います。ふだんの片付けと違うのは、遺品を整理することで故人への思いが強くなるためです。そのために、計画通りに遺品整理が進まずに時間がかかってしまうこともあります。
早急に済ませないといけない事情がない場合には、確実に終わらせるように段階を経て行く腹積もりでいるのが賢明です。
大事な遺品を処分してしまう
自分で遺品整理をする際に、ありがちなのは大事な遺品を処分してしまうトラブルです。財産や税金関連の重要書類をうっかり処分してしまうと、相続人の間でのトラブルにも発展します。
自分だけで遺品整理をする際にも、重要書類の仕分けは非常に注意が必要です。
また、複数で遺品整理をする際は、めいめい自分がする部分を把握しておかないと、処分の認識に行き違いが生じてしまうこともあるので注意をして置きましょう。
途中で中断してしまう
自分で遺品整理をする際に、負担が大きくなり途中で中断してしまうトラブルも少なくありません。意気込んで遺品整理を始めてみたものの、仕分けや処分の身体的負担が大きく、とても対応できないために中断せざるを得なくなってしまうのです。
遺品整理を自分で行うのに不安がある時は業者の検討を
遺品整理を自分で進めるのには、手順を把握したりトラブルの可能性を理解したりしておくようにした方が着実に進められるようになります。
ただ、お伝えしたようなトラブル事例を考えると、自分では遺品整理ができそうにないとか、中断する可能性もあるとか思う場合には始めから不安を抱えているままに取り組むことになってしまうでしょう。
遺品整理を自分で進めていくのに不安がある場合には、業者の検討をしておくのが賢明です。
遺品整理業者に相談をすると、対応してもらいたい部分についても依頼できます。自分では遺品整理を上手く進められそうにない場合には、前もって相談をしておくと上手く進める糸口が見つかります。
まとめ
遺品整理を自分で進めるにはコツを把握しておくようにしましょう。遺品はさまざまなものがあり量や種類が多くなるにつれ、煩雑になります。
自分で遺品整理を進める際には、起こる可能性があるトラブル事例を知っておけば、未然に防ぐ対応も取れるようになるでしょう。
これから自分で遺品整理を終わらせようと思っている方は、上手く進めるためにもお伝えしたコツを意識して着実に進めて行くようにしてください。