遺品整理を進めていると、そのまま廃棄処分するのではなくルールに従ってリサイクルをしなければならないものが出てきます。リサイクルの対象になるものは、それぞれルールに従わなければならないので、方法や手続きが煩雑に感じるでしょう。
処分をするにもどう対応すれば適切なリサイクルができるのかというのは、ジャンルごとで混乱しがちではないでしょうか?今回の記事は、遺品整理で出てきた遺品をどうリサイクルすれば良いのかをジャンルごとに紹介しています。処分の方法に悩んでいるものがあれば、ぜひ活用してみてください。
家電リサイクル法の4品目
エアコン・洗濯機・冷蔵庫・テレビの家電4品目は、家電リサイクル法に従って処分しなければなりません。遺品整理の際に出てくる家電ですので、買い替え時の処分を家電量販店に依頼するということは考えにくいでしょう。どんな方法で処分すれば良いのかを説明します。
家電量販店引き取りを依頼する
家電量販店へ、家電4品目の引き取りを依頼することができます。この場合は、家電リサイクル券の購入も店舗で記載してくれるので手間がかかりません。ただし、大型の家電なので家電量販店の引き取りを依頼する際には、費用がかかります。
たとえば、エディオンの場合、冷蔵庫(170l以上)はリサイクル料金が4,730円、収集運搬料が2,750円の支払いが必要になります。家電量販店でリサイクルを依頼するには、リサイクル料金は一定ですが、収集運搬料金に違いがあるので確かめておきましょう。
指定引取場所に持ち込む
また、家電4品目を指定引取場所に持ち込んで処分することもできます。この方法は郵便局で家電リサイクル券を購入し、自分で指定引取場所に持ち込むため費用を安く抑えらるのがメリットです。
不用品回収業者へ依頼する
最も手軽に家電4品目を処分してもらうには、不用品回収業者へ依頼するのがおすすめです。業者次第で料金は異なりますが、相場は5,000円~10,000円となっています。遺品整理で、早く片付けなければならない時には都合に合わせて回収してくれるのでとても便利です。
遺品整理業者に依頼する
家電4品目を処分したい時に、遺品の仕分けから任せたいなら遺品整理業者がおすすめです。遺品の扱いに慣れている遺品整理士が在籍しているため、丁寧な扱いを心がけてくれる安心感があるのは確かです。もちろん、ほかの遺品の処分やリサイクルもお任せできます。
小型家電リサイクル法の対象品目
遺品の中には、家電4品目以外の小型家電もいろいろと残されているでしょう。携帯電話やカメラ、炊飯器、電子レンジ、ドライヤーなども小型家電に分類されます。これらは、小型家電リサイクル法に従って処分しなければなりません。回収方法は、自治体により定められているのでまず問い合わせをしておきましょう。
- ボックス回収 公共施設や家電量販店に設置されているとボックスに入れる
- ステーション回収 ゴミ回収場所で回収してもらう
- ピックアップ回収 排出された不燃ゴミなどから清掃工場で選別される
不用品回収業者に小型家電の回収を依頼することもできますが、廃棄物処理法の許可を得ていない無許可の業者には依頼しないようにしましょう。適正な処理が行われないことで貴重な資源を再利用できなくなるからです。
遺品をすべて仕分けから依頼したい場合には、遺品整理業者に任せる方法も選べます。小型家電と一口に言っても、故人の家には様々な家電があるでしょう。自治体のボックス回収やステーション回収では時間がかかりすぎるという方でも遺品整理業者なら即座に対応してくれるのもメリットです。
家具のリサイクル
遺品整理の際に出てくるもので、大型のタンスやドレッサー、食器棚など家具は大型であり重量もあるので処分が大変になります。
自治体の粗大ゴミ回収を利用する
自治体の粗大ゴミ回収を利用して、家具を処分することができます。費用を安く抑えられるメリットはありますが、家具を家の中から搬出したり収集場所まで運んだりする労力がかかってしまうことを把握しておいてください。
リサイクルショップで売る
また、価値のあるものであればリサイクルショップで各部を売ることも可能です。ただ、リサイクルショップが出張買取に対応しているかどうかも確認しておく必要があります。遺品整理業者であれば、仕分けや片付けと合わせてリサイクル可能な家具の買取をその場で済ませてくれるので手間を軽くすることも可能です。
不用品回収業者に依頼する
そして、重くて扱いに困る家具を手軽に処分する方法で最もおすすめなのは、不用品回収業者への依頼です。自宅まで引き取りに来てくれるため、他の方法よりも楽に処分が済みます。遺品の仕分けが済んでいて、家具の回収だけを任せたい時に頼りになるのが不用品回収業者です。
遺品整理業者に依頼する
家具だけではなくその他にも遺品が沢山あって、自分たちで処分やリサイクルの対応ができそうにない時には、遺品業者に依頼するのがおすすめです。不用品回収業者は、仕分けに対応していないところが大半ですが、遺品整理業者であれば遺品の仕分けから対応してもらえるので何より手間がかかりません。
洋服のリサイクル
故人にもよりますが洋服が遺品として沢山残されているということもあるでしょう。
形見分けをする
まだ十分価値のあるものであれば、身内で肩身分けするのがおすすめです。遺族の中で、向いていそうな人に提案してみるのも良いでしょう。形見分けという意味合いがあるものの、無理に渡すというのは避ける方が賢明です。
リサイクルショップで売る
もし、高額なブランド品や高級着物であればリサイクルショップで売ることも考えてましょう。店舗買取だけではなく便利な宅配買取もあるため、査定だけでも受けてみる価値があると言えます。特に、着物を売る場合には、着物買取専門店を利用する方がおすすめです。
古布の資源ゴミとして出す
普段着や買取対象にならない洋服は、燃えるゴミで処分することもできますが、貴重な資源を生かすのであれば古布の資源ゴミ回収日に出しましょう。資源ゴミの日は、月に2回程度の自治体が多く頻度としては少なめですので忘れないように収集日に出すようにしてください。
遺品整理業者に依頼する
遺品の洋服だけを遺品整理業者に依頼するというケースは、よほど洋服や着物を多数持っていた方だと考えられます。遺品整理業者であれば、洋服だけではなく、家具や家電などたくさん遺品がある場合でも適切なリサイクルを進めてくれるので迷うこともありません。
まとめ
遺品整理でリサイクルしなければならないものは、それぞれ適切に進めていかなければなりません。自分に合っている方法でリサイクルを進めていきましょう。リサイクルを進めるには、遺品の量や種類によっても難易度が違ってくるものです。
もし、たくさんの遺品がありリサイクルをしようにもそれぞれの処分方法に従うのは、困難を極めるという場合には遺品整理業者に依頼をすることで解決してもらえます。何より、迅速な対応をしてもらえるので一気に遺品整理のリサイクルを終えられるのは業者ならではのメリットです。そのためにも、遺品整理業者の選び方を意識して満足の行く業者を見つけるようにしましょう。