終活がブームとなり久しいのですが、最近では「生前整理」に次いで「老前整理」という言葉も見られるようになりました。老いる前に行う整理ですから人によって考え方の差があり、50代から始める方もいれば60代になってから考え始める方もいます。老後の自分の生活を考えた時、定年がきっかけとなるので60代から始めると考えるのも無理もありません。
今回の記事は、老前整理でやる内容・老前整理に関心を持ったきっかけ・老前整理を始めるのに50代の方がもっと良い理由を解説していきます。老後のことが心配になる年代は、人それぞれです。しかし、老前整理の情報を得ておけば実際に計画を立てる時にも役立ちますので、ぜひ参考にしてみてください。
老前整理でやる内容
「生前整理」「老前整理」「エンディングノート」さらには「遺品整理」など老後や死後に備えて終活を始めることが大切だと、広く周知されるようになりました。老前整理は、文字通り老いる前に身の回りを整理することです。
老前整理の目的
老前整理は、何のために行うのでしょうか?体力や気力がある時から老後に備えて身の回りのものを片付けて整理しておくと、安全で快適な暮らしができるようになるのが老前整理の目的です。老後に備えるというだけではなく、退職後や子育てが終わった時期により充実した人生を過ごすためという目的もあります。
老前整理の具体的内容
まず、「使うもの」「使わないもの」「残したいもの」でものを仕分けします。ここで大事なのは、「使えるもの」はどうしてももったいなさがあり捨てにくくなるので、使うか使わないかで判断をします。特に、洋服や写真など思い入れのあるものは捨てにくくなります。洋服は、どうしても捨てられないものだけ保留という形で残すかリメイクをしても良いでしょう。写真は、デジタル化をしてみるとすっきりとアルバムを整理できます。スマホで写真をスキャンして残す手軽なアプリもあり、活用してみるのもおすすめです。
次に、「使わないもの」の処分方法を決めて行きます。
- 自治体のゴミ回収に出す
- 自治体の粗大ゴミ回収に出す
- リサイクルショップで売る
- フリマアプリやオークションで売る
- 知人に譲る
時間をかけてでも処分できるのが、リサイクルショップやフリマアプリなどの活用です。自治体の粗大ゴミ回収では無理な場合には、不用品回収業者の利用が効率よく処分できます。
老前整理に関心を持つきっかけ
終活という言葉もなじみ深くなり、老前整理にも関心を持つ方が増えています。けれども、何らかのきっかけがないとまだ元気な50代~60代だと現実的に考えられない方もいるものです。
友人や知り合いの相続の話を聞いた
友人や知り合いから相続の話を聞くと、これまではピンとこなかった方も自分の身に置き換えて考えるようになります。50代~60代は親が亡くなり相続のことを考える時期です。そう考えると、自分の死後の相続については少し早い気がすると思われるかもしれません。若いうちから整理をすることは、決して無駄にはならないのです。相続の話を聞いたことがきっかけとなり、老前整理を身近に感じることは損にはなりません。
病気で体調をこわした
50代~60代といってもだんだんと加齢により病気になってしまうことも少なくありません。老いを現実的に感じるのは、やはり病気になった時でしょう。これまで、老後を意識もしなかった方でも病気をきっかけに老前整理をしておくのが大切ではないかと危機感を持ち始めるようになります。身体のことを考えると同時に、これからの人生をどう過ごすか考えると老前整理は必要ですね。
子供が独立した
子供が成長し独立したことで、家の環境も大きく変わって来ます。親としての務めを終えて、これから有意義な時間を過ごせるようになるのです。子供が独立すれば、従来の子どもの部屋は別の利用が可能になるでしょう。空き部屋ができることで、老前整理もしやすくなるメリットがあります。
老前整理は60代で始めるより50代の方がもっとおすすめの理由
老前整理を始めるのは、定年後の60代からと考えている方も少なくありません。これまでお伝えした老前整理のきっかけからも、必ずしも60代から始めるものではなく50代でも始めたいと思う方もいるのが分かりますね。
老前整理は、少しでも体力や気力に不安が無い年代から始めるのがおすすめです。
- 50代の方が気力・体力にゆとりがある
- 子供が独立して夫婦だけの暮らしになるタイミングが50代
子供が独立していく一方、50代になると親を看るための介護に迫られる方も多くなります。介護が始まると、そちらを最優先せざるを得ないことにもなり兼ねません。そのためにも、できるだけ時間的・精神的にもゆとりのある50代から老前整理を始めるのが得策だと言えます。
そうしておくことで、いざ60代や70代になった時にでも役立ちます。たとえば、お子さん家族と同居をする時や身体が衰えて入院や通院が増えた場合、老人ホームへ入所した場合でも身の回りが整理されていれば自分だけではなく家族の負担も軽減できるでしょう。
まとめ
老前整理は、できるだけ元気なうちから始めるのが理想的です。しかし、老前整理を始めて行き詰ってしまう理由の一つとして挙げられるのが不用品の処分です。老前整理をスムーズに進めるためにも不用品の処分は、自治体の粗大ゴミ回収を活用するほかには不用品回収業者に任せるのもおすすめです。何より不用品回収を迅速に回収してもらえるので、次の作業に取り掛かりやすくなり老前整理の負担も大きく軽減できます。福岡エコサービスでは、老前整理でご依頼いただいている事例も数々ありますので、不用品の処分でお困りなら遠慮なく問い合わせください。